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FX入門〜初心者におすすめ!プロディーラーの情報を利用したトレード手法とは

FX入門〜初心者注目!プロ為替ディーラの為替フローに着眼した取引手法とは

 

FX入門者から初心者脱却を目指す方向けの、資産運用・分散投資としてのおすすめ始め方・やり方講義第7章「今井流FX常勝売買手法中級」の第2回目はプロの投資家の為替フローを用いた取引手法の解説です。

 

プロと個人投資家の為替取引(FX)における大きな違いは、生の為替フローの情報に触れられるかどうかなのです、とすでに解説しました。そこで、プロが行なっている為替フローに着眼した取引手法を紹介します。これはあくまでも参考例であり、為替(FX)のプロの行動を理解するということにとどめておいてください。

 

図2はある1日のドル円の30分足チャート、図3はその前日も含めた2日間の1時間足のチャートです。X軸(横軸)はニューヨーク時間(サマータイムではない)を表示してあります。

 

図2 米ドル円の30分足チャート
図2 ドル円の30分足チャート

 

 

図3 米ドル円の1時間足チャート
図3 ドル円の1時間足チャート

 

FX入門〜初心者注目!ヘッジファンドの89~89.10円の買い指値注文の噂を機関投資家に伝え、89.01円でなく89.10円より上で買いポジションを持たせる!

 

ニューヨーク時間午後(東京時間明け方)
1ドル=89.13~89.56円の狭いレンジ取引が続いていました。1ドル=89円~89.10円には、海外ヘッジファンドマネージャーたちのドル買い指し値注文が10億ドル以上ある、との噂があります。その日の海外市場では、1ドル=89.10円を一度も割らずに、シドニー市場から東京市場へとまさに入ろうとしていました。

 

ニューヨーク時間16:30(東京時間6:30)
日本の機関投資家(年金運用)から、1ドル=89.01円で5億ドルのドル円の買いポジションを持ちたいという連絡が、ある銀行に入ります。銀行のディーラーが、その注文を受ける際に海外勢の買い指値注文の噂を伝えたところ、その機関投資家は1ドル=89円近辺でなく、その少し上値である89.10円に買いの指値注文を入れてきました。

 

FX入門〜初心者注目!機関投資家の買いにより89.10円が堅いでの、銀行ディーラーは89.15~20円で買いを入れる!

 

ニューヨーク時間17:00(東京時間7:00)
ドル円は、1ドル=89.20円を再び割れてきました。すかさず、その銀行のディーラーは、1ドル=89.15円~89.20円(平均買値1ドル=89.17円)で2億ドルのドル買いを実施しました(図11①)。

 

機関投資家(年金運用)による「1ドル=89.10円での5億ドルの買い注文」という為替フローの動きと、「1ドル=89円〜89.10円の間に10億ドル以上の海外勢の買い注文があるという噂」から、1ドル=89円以下にはならないだろうと読んだのです。前日から1ドル=89円を割れたのは一度だけで、それも長い下ヒゲ(図12④)となっており、1時間足チャートからも海外勢が1ドル=89円の少し上に大量の買い注文を残しているという噂も、説得力があります。

 

FX入門〜初心者注目!もし相場が下がって89.10円になれば機関投資家の買い注文と相殺して損切りするという目論見

 

銀行ディーラーは、自身が持っているポジションを損切りする場合は、年金運用の買い注文である5億ドルと相殺すると決めました。つまり、損切りレートを1ドル=89.10円とし、年金運用の買い注文3億ドル分が1ドル=89.10円で市場で取引されれば残り2億ドルと自分のポジション2億ドルを相殺させて注文を成立させる、という戦略です。もし損切りとなった場合は、2億ドル×(89.17−89.10円)=1400万円の損失となります。

 

FX入門〜初心者必見!相場が上昇したのでポジションの半分をその日の高値で決済!

 

その後、相場は1ドル=89.10をタッチすることなく、ディーラーによる2億ドルという大きな買いにつられ上昇展開となりました。その日(ニューヨーク時間)の高値である1ドル=89.555円の少し手前、1ドル=89.50円で保有ポジションの半分の1億ドルを決済しました(図11②)。これで収益は、1億ドル×(89.50−89.17円)=3300万円となります。

 

FX入門〜初心者注目!残りの半分のポジションは前日の高値圏の89.85円とし、逆指値は機関投資家の買いと相殺できる89.10円で変わらず!

 

1億ドルの残存ポジションの利食いレートは、前日(ニューヨーク時間)の高値圏(高値は1ドル=89.875円)の1ドル=89.85円(図12③)とし、その後の相場展開を見ていく方針としました。損切りポイントは1ドル=89.10円とし、年金運用の買い注文と相殺するという方針は、そのままです。ただし、年金運用の買い注文が4億ドルすべて市場で取引されたら、自動的にその1億ドルを決済して相殺することとします。

 

その後の相場展開による収益はどうなるでしょうか。もし1億ドルの利食いが1ドル=89.85円で成立すると、収益は、1億ドル×(89.85−89.17円)=6800万円となります。この場合の利益は、3300万円+6800万円=1億100万円となります。1億ドルの損切りが成立すれば損失は1億ドル×(89.17−89.10円)=700万円、利益は、3300万円−700万円=2600万円です。

 

顧客の生の取引をし、グローバルな情報を持てた銀行の為替 (FX)ディーラーだからできた有利な取引!

 

これはまさしく、顧客との生の取引とグローバルな情報を駆使した、いわゆる為替の取引フローを利用した取引事例です。日本と海外の機関投資家の大きな注文を利用したため、最初から2億ドルという大きなポジションを持つことができました。そのため、ポジションを上乗せしなくても、大きな収益が見込める展開でした。また、損切りに関しても、年金運用の指し値注文と相殺できるという損失限定が約束された状況でした。

 

顧客の3億ドルの買いオーダーがすべて約定されるまで自己ポジションの損失確定取引と相殺する必要がないことも、大きな利点でした。なぜなら、1億ドルだけ決済された後に1ドル=89.10円の水準は堅いと市場が判断し、レートが戻って上昇していくケースはよくあります。この場合は年金運用の買い注文である1ドル=89.10円が実際に市場で1億ドル約定した実績があっても、この銀行の為替 (FX)ディーラーはポジションをクローズする必要はありません。顧客には、「5億ドルのうち1億ドルだけを購入できました。残りの4億ドルを、引き続き1ドル=89.10円買いで見ておきます」と連絡すればよいのです。

 

顧客の注文がなく相殺での手仕舞いができない通常の市場で2億ドルを1ドル=89.10円で損切り注文を置くと、ドル円市場の取引流動性を勘案すれば、実際に決済されるレートは平均1ドル=89.05円程度となるでしょう。場合によっては、もっと悪いレートで成立するかもしれません。顧客の買い注文がある場合とない場合では、5pips以上差がつくことになります。

 

つまり、買い注文があったからこそ、それ以下の円高水準での損切りを免れることができたのです。もし予測が当たってレートが反転上昇して2億ドルすべて利食えたのちに再度下落しても、顧客の1ドル=89.10円で5億ドルの買い注文が引き続き残っていれば、同じような取引をもう一度トライできるのです。

 

このように、為替(FX)のプロ、特に銀行は、生の為替取引や顧客の指値、逆指値注文をうまく利用して収益確保に努めています。このトレードはテクニカル分析から求めた重要なチャートポイントを利用することなく、顧客のフローと前日からの値動き(高値や安値、これもテクニカル分析に入ります)だけを用いて取引をした例です。生の為替フローが見えない個人投資家、もちろん入門者や初心者の方には真似できません

 

この事例からFX入門者や初心者の方には、一個人の取引金額は極めて小さいこと、為替 (FX)市場は世界中の参加者がいろいろな思惑で取引した結果で動いていること、プロも取引へのエントリーやエグジット、損切りのポイントとして少なからずチャートを利用していること、などを理解していただければ幸いです。

 

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